BQ57 モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」全曲

蟷螂君はまだ五六寸しか逃げ延びておらん。 しかし六畳敷にせよいやしくも書斎と号する一室を控えて、居眠りをしながらも、むずかしい書物の上へ顔を翳す以上は、学者作家の同類と見傚さなければならん。 石炭のたき殻見たようにかさかさしてしかもいやに硬い。 あの事件以来胸糞がわるくってね 面倒だから、いっそさよう仕ろうか、敵は大勢の事ではあるし、ことにはあまりこの辺には見馴れぬ人体である。 このダムダム弾は通称をボールと称えて、擂粉木の大きな奴をもって任意これを敵中に発射する仕掛である。 寡人政治がいかんから、代議政体にする。 吾輩は四本の足を有しているから大地を行く事においてはあえて他の動物には劣るとは思わない。 なに同じ事さ。 はははしかしそんなに留め度もなく笑わなくってもいいさ。 先生はまず、主人の眼からかけ始めた。 さればと云って人間だものどこまで積極的に我意を通す事が出来るものか。 かつてここまで登って来て、どこをどう見廻わしても、耳をどう振っても蝉気がないので、出直すのも面倒だからしばらく休息しようと、叉の上に陣取って第二の機会を待ち合せていたら、いつの間にか眠くなって、つい黒甜郷裡に遊んだ。 みんなが着物をきれば人間は服装の動物になる。